2014年5月6日火曜日

アトピーに効くとは書いていない『アピット ジェル』(3):驚くべき効能、試す価値はある

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●「アピット ジェル」 

 さて、家人がもってきたのが『アピット ジェル』である。
 「入浴後や洗顔後」に使うようにとある。
 入浴後、ph5.5の洗顔液で洗った後にこのクスリをつけた。
 成田空港での薬局で花粉アレルギーによるアトピーのクスリが欲しいと要望したところ、薦めてくれたのがこの「アピットジェル」だという。
 というのは、この薬局の薬剤師も同じように花粉のアトピーに悩まされており、その人が使っているのがこのクスリとのことである。
 水に溶かした片栗粉みたいな水溶液である。
 刺激がなく見た目も形を残さない。

 「保湿性があり乾燥から肌を守る
と書いてあるのだが、実際にはつけてしばらくするとカサカサが進行してかゆくなる。
 こういうときに便利なのは刺激性のまったくないオロナイン軟膏。
 上に塗りつける。
 かさかさから解放され楽になる。

 さて、一晩たって翌朝である。
 びっくりするほどの圧倒的な効果である。
 あのリンパ汁の表出が止まっている。
 一年前のあの悲惨な状況を体験しているだけにその効用にただただ驚くばかりである。
 顔を洗ってまた塗る。
 顔はいまだ亀裂が入り、リンパ汁が出ないだけで、お湯でも水でも滲みて痛い。
 痛みをこらえて、痛みの最も少ない温度のぬるま湯で顔を洗う。
 強烈にヒリヒリと痛む。
 洗った後は布切れで顔をジット抑え、痛みが引くのを待つ。
 そして痛みがおさまったらアピットジェルを塗り、オロナインをそのうえに塗りかぶせる。

 認承式は午後1時である。
 昼までにどこまで回復するのか、あるいは悪くなるのか。
 顔は口元を中心に鼻からアゴまで真っ赤であることは変わらない。
 さて出かけることになる。
 リンパ汁は止まっている。
 再出はしていない。
 もう大丈夫だ。
 よって、マスクはいらない。
 押さえのハンカチをもつ必要もない。 
 これは実に劇的なことである。
 たった、十数時間のことである
 昨年の症状の経緯が身にしみているだけに何とも感動である。
 もし昨年なら昨日の状態からさらに症状は進行して痛みに耐えかねて夜も寝られなくはずなのである。
 ありがたいことに無事に認承式を終えることができた。

 それから朝晩2回、洗顔してこの「アピット ジェル」を塗りこんで2週間がたったわけである。
 まさに回復一途である。
 通常回復過程というのは揺り戻しがあるものである。
 良くなり悪くなりしながら治っていく。
 「このクスリ本当に効くのか」
と疑問を感じながら、
 「まあしばらく使ってみるか」
となるのが普通。
 あの恐ろしいクスリの時ですらそうであった。
 ところがこのクスリ、それがない。
 着実に治る一方である。

 治っていると判断する症状は2つある。
  一つは顔が洗えるようになること。
 顔面アトピーになると顔が洗えない。
 お湯であろうと水であろうと顔に触れるとヒリヒリと痛みが激しく襲ってくる。
 この痛みを我慢してサーと洗ってあとはタオルを顔にアテて強く抑えこむ。
 そしてジーと痛みが過ぎ去るのを待つ。
 なんと数日後に生ぬるいお湯なら顔が洗えるようになった。
 そして10日もしたら、熱いお湯でも水でもほとんど痛みを感じることがなくなった。
 二つ目は口を大きく開けたとき顔がゴワゴワして痛むこと。
 これは簡単に今の状態を知る上で便利である。
 症状が激しいときは中開き以上は口を開けないことになる。
  10日もしたら、これも口を大きく開けてもまったく痛むことはなくなった。

 さて、今日で半月15日(昨日から書いている)がたった。
 状態はというと、クチビルにまだ腫れぼったい症状が残っているが、顔の皮膚は9割方治っている。
 驚くべき効能である。
 こんなに効くクスリはこれまで知らない。
 『アトピーの市販薬』 で検索すると様々なクスリが出てくる。
 それだけ多くの人が悩んでいろいろ試しているということだろう。
 このクスリもチラリと出てくるがあまりメインではないらしい。
 なにしろ効能で「アトピーに効く」とはうたっていないのだからやむえまい。
  『アピット ジェル』で検索してみる。
 当然先頭に出てくるのが全薬工業の宣伝。

アピット スペシャルページ:全薬工業株式会社
http://www.zenyaku.co.jp/feature/apytt/index.html

アピットジェル:スキンケア:製品のご案内:全薬工業株式会社
http://www.zenyaku.co.jp/product/skin/apytt.html

 その他のウエブも見てみる。
 わかったのが、このクスリ、どうも化粧水にウエイトがおかれたものらしい。
 つまり「スキンケア」用品なのである。
 「肌をすべすべに」
っていった目的の乳液のようである。
 それがたまたまアトピーにも効いた、ということになる。
 実際にはアトピー用に開発されたものではないようだ。
 だから効能にはアトピーをうたっていないことになるのだが。
 ということは、効果のある場合もあるしない場合もある、ということになる。

 その人の体質や症状、原因などが微妙に異なっているアトピーではなかなか効能をうたいにくいということなのだろう。
 今回の私の場合は、花粉症アレルギーでのアトピーでそれがぴったりハマったということなのかもしれない。
 ということは
 『花粉症アレルギーによるアトピーならアピットジェルを試してみる価値はある』
となる。
 もし、それでお悩みの方なら、一度手にとってみてはいかがですか。
 成田空港の薬剤師さんもお薦め
ということになります。



【 うすっぺらな遺伝子 



【参考】
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 アトピーペデイア [抜粋]
   アトピー性皮膚炎の治療と改善を目的とした総合情報サイトです。
http://www.xjrn.org/index.html
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■=1].汁が出る時期(滲出液、リンパ液)

 アトピーの汁(リンパ液)が出る時期とは、浸出液と呼ばれる傷を治すために分泌される分泌液がでる時期のことをいいます。
 (浸出液はアトピー患者の間では「汁」や「リンパ液」と呼ばれる事もあります。)
 汁が出る時期はアトピーの一番辛い時期と言われています。

 汁には特徴がみられ、ステロイドの離脱作用にみられるのは黄色みがかっています。
 一方、ステロイドで汚染されていない皮膚から出る汁は透明に近いです。

 汁は炎症を起こしている皮膚を治すためにでているので、それを止めよう抑えようとするのは治癒を遅らせるばかりか、ますます皮膚の状態を悪化させる事になります。
 ですから辛いですが、汁は出るだけ出し切る、そう対処するのが治癒への近道となるのです。

 アトピーの汁は強いかゆみやほてり、腫れや皮膚の強張りなどが伴いますから、ただジッとしているだけでも辛いという状況になります。
 体全体をアトピーで被われるような重症アトピーの場合は、 動くこともままならないというのも
大げさではないのです。
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 ●.アトピーの汁(浸出液)の出方と傾向
   1) 乾燥してひび割れた傷からじゅくじゅくと汁がでる。
   2) 赤く腫れあがった皮膚のどこからとなく汁がでる。
   3) とてもかゆい水疱が出て、それがやぶれて汁がでる。
など人によってそれぞれ、又、部位によってそれぞれありますが、
(1)と(2)はステロイドの離脱作用に多くみられる症状です。
(3)は手指に多くみられる症状で、中には「汗疱(かんぽう)」や「主婦湿疹」などと診断されるケースも多いです。

 ステロイドを離脱(脱ステロイド)する際、汁は容赦なく出ます。
 その際に出る汁は黄色みがかっていて、中には異臭がすると言う方がいますが臭いに関してはそう強いものではありません。
 「膿」と勘違いしてしまいがちですが、汁自体は出て悪い物ではなく人間の正常な免疫反応のひとつです。

 ステロイドやプロトピックでアトピーを抑制していた場合、それらを断つと一気にアトピー症状が現れて汁が出だす、というケースが非常に多いです。
 一見「アトピーの悪化」と見られますがそうではありません。
 ただ単に抑制していたアトピーが表面化したのであって、それを治そうと汁が出ているにすぎません。

 浸出液は早い方で1ヶ月、長い方で半年以上もの間出続けますが、いづれ必ず止まります。
 そして次への段階「強い乾燥の時期」へと移行します。

■=2].強い乾燥の時期 (象の皮膚)

 汁が止まると腫れや赤みが少し軽減してきますが、それと同時に今度は極度に乾燥が強くなります。
 皮膚は強張り、口をあけるだけで皮膚がピリッと割れて痛むというのも少なくありません。
 特に顔のアトピーの場合は目と口の周りが一番集中してアトピーがでますので、乾燥の度合いも強いです。
 顔であれば目と口の周り、体であれば首や関節部分、手首や指の節々などは常に皮膚が動くところなので、その部分にアトピーがあると強い乾燥の時期はとても生活するのが辛くなります。

 よく「象のような皮膚」と例える事がありますがまさにその通りで、ガサガサした皮膚が強張り、節々のシワに沿ってよれてしまいます。
 例えようのない不快感で、体全体にアトピー症状がある場合、体全身が瘡蓋(かさぶた)で被われたような、「動くだけで痛い」 辛い闘病期間となります。 

 アトピーの強い乾燥時期は、オイルで皮膚を柔らかくすると一時的な緩和となります。
 麻の実オイル、オリーブオイル、ヘンプオイル、ホホバオイル、アルガンオイル、馬油、スクワランオイルなど、ご自分のアトピーケアに合った無添加オイルを常備しておくと便利です。
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  ●.アトピーのかゆみと強い乾燥
 乾燥とかゆみは比例するように、乾燥が強いとかゆみも強くなります。
 アトピーのかゆみは我慢できるレベルではありませんので “掻く” ことを善悪に置き換えてはいけません。
 「掻いちゃダメ」、「掻かなきゃ治る」と思い込むあまり拘束具をはめて寝たり、かゆくて泣き叫ぶ子供の手を押さえつけてる親御さんがいますが、アトピーのかゆみは素直に掻き、その後のケアを入念に行なった方が患者本人のストレスは軽減します。
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  ●.かゆみを軽減させる方法
 強い乾燥時期のアトピーは何をやっても前に進んでないような、人間の皮膚とは思えない自分の肌に直面して気分は落ち込みます。
 善くなる兆しが少しでも見えてくると活力になりますが、それは代謝がだいぶ促進されて皮剥けが起きてこなければ善くなる実感はわきません。
 ともかくこの時期は、今自分が直面してる「かゆみ」を軽減させられたら良しとして下さい。

1).オイルを塗って皮膚を柔らかくする
オリーブオイル、ヘンプオイル、ホホバオイル、アルガンオイル、馬油、スクワランオイルなど

2).入浴して保湿をする
塩素軽減のシャワーヘッドをつけたり、カモミールの入浴剤や殺菌力がある温泉湯の華などを入れて自分好みの温度で入浴してみて下さい。
お風呂上り、一気に水分が蒸発してくるとさらにかゆみが増しますが、上がり湯に冷水を浴びたり、扇風機で体の熱を取ったりして対策して下さい。

3).かゆみ止めを塗る(ステロイドを含まないかゆみ止めの薬)
邪道ですが、市販のかゆみ止めを使ってこの時期をしのぐという方法もあります。
副作用もありますし、炎症を起こしてるアトピーに塗ると接触性皮膚炎になる可能性があるので、どうしても眠りたい時だけと決めて使う事をおすすめします。
かゆみ止めについてはその成分や効果を体験した世間話があります。

■=3].乾燥と落屑(らくせつ)の時期
 アトピーの段階1の汁(浸出液)、2の強い乾燥時期を乗り越えるとだいぶ楽になってきます。
 皮膚表面はまだまだ乾燥して見た目は悪いですが、皮膚の代謝は少しずつ正常に戻りつつあり、乾燥の時期になると、はっきりとした皮剥けが起きるようになります。

 アトピーの治癒経過と皮膚代謝は切っても切れない相互関係があり、その皮膚代謝の表れが皮剥けであり、その前兆が乾燥です。
 乾燥が強く、皮膚が強張ったような状態から皮が剥けるケースも少なくなく、乾燥の時期は必要以上にオイルやクリームなどの保護剤を塗らない事が功を奏します。

 この時期になってめっぽう増えてくるのは落屑(らくせつ)です。
 一見、皮剥けと同じように捉われがちですが、

●皮剥けは、表皮層までが完成された状態で死んだ皮膚が落ち、死んだ皮膚が落ちても皮膚が破れてない。
●落屑は、表皮層が不完全なうちに皮膚が剥がれてしまい、死んだ皮膚が落ちると傷の状態になる。

 要は、下にきれいな皮膚ができていたら皮剥けで、そうでなかったら落屑(らくせつ)だということです。
 皮剥けと落屑はとても見分けがつきづらいので、あまりこのことばかりにこだわらずにケアを進めた方がいいです。
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  ●.乾燥時期のアトピーケア
 乾燥はアトピーに良くない、と思われがちですが、そうとも言い切れない場合があります。
 それがまさにこの乾燥時期のことで、乾燥しているからといってオイルなどをつけたりすると余計赤くなったりかゆみが増したりするケースが多いです。
 何故かというと、オイルなどをつけると少なからずも皮膚の代謝が妨げられてしまうからです。
 乾燥によって皮剥へと発展させたり自らの水分や油分などを即発させるためにも、この時期はなるべくオイルなどはつけずに、乾燥させたまま一連の代謝を促すのが一番功を奏すケアです。

 そして大切なケアとして「入浴」があげられます。それも全身浴がお奨めです。
 体を温めて免疫力をあげる意味合いでは半身浴でもいいのですが、体にもアトピーが出てる場合は、かいた汗がかゆみや発疹の原因となる場合もありますので、自分の好きな温度でゆっくり全身浴して下さい。

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 アトピーの治療
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 基本的に、アトピー性皮膚炎の治療には化学療法というのはありません。
  アトピーを治療す薬は無いのが現状なのです。
 化学療法のいづれの方法もアトピーそのものを治療する根治療法ではなく、皮膚炎を抑制し痒みを軽減させるなどの対処療法であり、現在のところ、アトピーの原因や起因を問わず、“とりあえず”的に対処療法を進める化学療法が主流となっています。
 考え方としては、
 「皮膚炎を治す薬はあるけれど、アトピーを治す薬は無い」
という事です。

 アトピー性皮膚炎の原因がアレルギー性が強いもの、生活習慣と環境が大きく関わったもの、あるいは内臓の疾患が大きな原因のもの、人それぞれ違いがありますし症状の出方も違いますが、確固たる治療法がない今、健康な皮膚に向かうケースにはある決まった法則があります。
 それは、人体の皮膚再生力を最大限に活かした自然治癒療法です。
 中でも、皮膚の代謝を重要視した治療がアトピー治癒へのキーポイントとなっています。




【 うすっぺらな遺伝子 


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